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「荒野の果てに」歌詞を英語カタカナ日本語と原語で!インエクセルシスデオの意味は? [クリスマスソング]

グロー オオオオオー オオオオオー オオオオオーリア インネクセルシスデーオって歌いました、子どものころ。
インエクセルシスデーオってなんでしょう?
ちーっとも意味わからなかったけど、これはさすがに日本語じゃなかった。

歌詞を日本語のほかに、英語と原語で調べてみました。



「荒野の果てに」基本情報

「荒野の果てに」は、フランスの伝統的なキャロル・庶民の祝祭歌が元といわれています。
作曲者はわかりませんが、16世紀の南フランスのランゲドック地方のものといわれます。

元はフランス語だったのですね。
フランス名は「Les Anges dans nos campagnes」(レザンジュ ダン ノ カンパーニュ)。そのまま英語書きにすると、Angels in our countryside。意味は、われらの野に天使が、人の集まる町や村から離れた野のはてに天の御使いが、という感じです。

日本語では、「荒野の果てに」というタイトルで一般に知られていますが、「あめのみつかいの」というのも同じ曲です。日本語のタイトルは、両方合わせて元のタイトルですね^^

歌詞の内容は、聖書のルカの福音書に書かれたイエスキリストの誕生のお話。
イエスキリストの生誕地とされるベツレヘム郊外で、羊飼いたちが、大勢の天使たちがイエスの誕生を歌い賛美している様子に遭遇した、というお話です。

この歌詞は、1862年にイギリスのジェームス・チャドウィック司教によって、英語に翻訳されました。
この歌詞が今、一般に歌われている英語の歌詞です。
タイトルは「Angels We Have Heard on High」。意味は、われら天に天使の声を聴く、といったところでしょうか。

この歌のメロディーは、アメリカのオルガン奏者エドワード・S・バーンズ氏がアレンジした「グロリア」というチューン(聖歌用のメロディー)です。



荒野の果てにの歌詞

荒野の果てにの歌詞の1番を原語のフランス語、英語、そして日本語で比べてみます。

フランス語

Les anges dans nos campagnes
Ont entonné l’hymne des cieux,
Et l’écho de nos montagnes
Redit ce chant mélodieux
Gloria in excelsis Deo
(意味)
天使たちが我らの野の果てで
天の聖歌を歌い始めた
そしてわれらの山々にこだまし
その美しい旋律の歌は繰り返された
いと高きところの神に栄光あれ



英語

Angels we have heard on high
Sweetly singing o’er the plains,
And the mountains in reply
Echoing their joyous strains.
Gloria, in excelsis Deo!
(意味)
我らは天に天使の声を聴く
甘美な歌声が平野中に
そして山々にこだまする
喜びの極みが響きわたる
いと高きところの神に栄光あれ



日本語

荒野の果てに

あらの(荒野)の果てに 夕日は落ちて
たえ(妙)なる調べ あめ(天)より響く
グロリア イン エクセルシス デオ


あめのみつかいの

あめ(天)のみつかいの 歌声響く
星かげさやかな まき場の空に
グロリア イン エクセルシス デオ


いかがでしょう。だいたい同じことを歌っていますね。
英語とフランス語はほぼ同じです。

日本語は、夕日が落ちたり、星かげさやかだったりして、夜だと言っていますが、
英語とフランス語1番には時間の描写はでてきません。

にしても、日本語も漢字を入れて書いた歌詞を見ないと、意味がすっとはわかりませんね。
あめは雨じゃなくて天だし、妙なるとか、京都の五山送り火(大文字焼)でみる漢字だけど、普段使う言葉ではありませんよね。広辞苑によると「妙」とは「不思議なまでにすぐれているさま」。

上に挿入されている動画を聴き比べると、英語とフランス語では、歌詞でいうと2行目のメロディーの高さが若干異なります。
日本で聞き覚えがあるのメロディーアはフランス語の方かな。
グローリアの歌い方も少し違いますね。
誤差の範囲かな。

そして、驚いたことに、
「グロリア インエクセルシスデオ」のところは、どれも同じです。


グロリア インエクセルシスデオとは

「グロリア インエクセルシスデオ」の部分は3か国語とも全く同じです。

この部分は、ラテン語。

グロリアは栄光、デオは神、インエクセルシスは高いところの意味だそうです。
ルカの福音書よると、「グロリア インエクセルシスデオ」は、このお話の中で天使が歌った歌の最初の部分です。

インエクセルシスはインエクチェルシスとかインエクシェルシスとか歌う人もいます。

ちなみに歌詞は、フランス語は5番まで、英語は4番まであります。
フランス語の歌詞はこちら

英語は次の段落で解説します。

こちらの英語版ウィキペディアには、フランス語、英語のほかに、ゲール語、ポルトガル語、ドイツ語、スペイン語、そして北京中国語の歌詞が載っています。
わたしは読めませんけど、おもしろいですね。

グロリア インエクセルシスデオの部分は、ドイツ語の歌詞では同じラテン語を採用。
他は訳されています。


荒野の果てに 英語の歌詞とカタカナと意味

では最後に、英語の歌詞4番までと、カタカナ読みを載せたいと思います。
上に一度出ていますが、英語の歌詞付き動画はこちらです。

1
Angels we have heard on high
Sweetly singing o’er the plain
And the mountains in reply
Echoing their joyous strain
(コーラス)Gloria, in excelsis Deo!
Gloria, in excelsis Deo!

エンジェルズ ウィハブ ハードオンハイ
スウィートリー シンギング オー ザプレイン
アンド ザ マウンテンズィーン リプライ
エーコーイング ゼア ジョーイアス ストレイン
グロリア、イネクセルシスデオ
グロリア、イネクセルシスデオ

我らは天に天使の声を聴く
甘美な歌声が平野中に
そして山々にこだまする
喜びの極みが響きわたる
いと高きところの神に栄光あれ

2
Shepherds, why this jubilee?
Why your joyous strains prolong?
What the gladsome tidings be?
Which inspire your heavenly songs?

シェパーズ、ワイズィス ジュビリー
ワイヨー ジョイアス ストレインズ ポロング
ワザ グラドサム タイディングスビー
ウィッチンウパイア ヨー ヘヴンリーソング
(コーラス)

羊飼いたちよ、この祝祭はなぜ
なぜなんじの喜びの極みが続くのか
なんと喜ばしい知らせなのか
なんじの幸福の歌を鼓舞するものは

3
Come to Bethlehem and see
Him Whose birth the angels sing;
Come, adore on bended knee,
Christ, the Lord, the newborn King.

カム トゥー ベツレヘム エンシー
ヒムフーズ バース ジ エンジェルズ シング
カム アドアオン ベンデドニー
クライスト ザ ロード ザ ニューボーンキング
(コーラス)

ベツレヘムに来て見よ
天使がその誕生を歌い知らせたキリストを(HimをChristと歌うこともある)
来てひざまずきあがめよ
主キリストを、新生の王を

4
See Him in a manger laid,
Jesus, Lord of heaven and earth;
Mary, Joseph, lend your aid,
With us sing our Savior's birth. (alternately "While our hearts in love we raise")

シーヒム イン ア メンジャー レイド
ジーザス ロード オブ へヴン エンダーズ
メアリー ジョセフ レンド ヨーエイド
ウィズアス シング アワー セイビアズバース(ワイル アワハーツ イン ラヴ ウィ レイズと歌うこともある)
(コーラス)

まぶねに横たわる主を見よ
イエス、天と地の神を
マリア、ヨセフ、あなたがたの力を
ともにわれらが救世主の誕生を歌おう
(我らが心が愛に満ち)


まとめ

荒野の果てには、フランス生まれのクリスマスキャロル。歌詞は、ルカの福音書の中のキリストの誕生の話をモチーフにしていてまさにクリスマスにふさわしい歌である。各国語に訳されているが、フランス語、英語、ドイツ語、日本語の歌詞では、福音書で天使が歌ったとされるコーラス部にラテン語のグロリア インエクセルシスデオをそのままま採用している。

クリスマスソングとキャロルと讃美歌と聖歌の違い

クリスマスの時期に流れる歌の呼び方に、「クリスマスソング」と「クリスマスキャロル」がありますね。
ソングとキャロルって何が違うのでしょう?

それから、キリスト教の歌を聖歌とか讃美歌といいますが、この二つは何が違っていて、クリスマスソングやキャロルとはどういう関係があるのでしょう。



クリスマスキャロルとクリスマスソング

クリスマスソングとクリスマスキャロル、これはどちらも英語ですね。
これらは英語でもしばし混同して使われ、その境界もあいまいであるようです。

一般的な現代用語としては、どちらもクリスマスの時期に歌う歌ということのようですね。

しかしながら、基本的には、クリスマスキャロルは、クリスマスの宗教的なものを題材にした歌であり、クリスマスソングはクリスマスホリデーシーズンの世俗的なものが題材の歌と大まかに分けられます。

英語でキャロル(carol)といった場合、今ではたいていクリスマスキャロルのことを指していますが、
キャロルには、クリスマスキャロル、イースター(復活祭)キャロル、そして降誕祭キャロルの3つがあります。
どれもキリスト教の祝祭ですね。

現在のわたしたちが知るキャロルは、一般民衆が収穫やクリスマスなどで祝歌や賛歌として歌っていたものが起源で、教会発ではありませんでした。もちろん、人々の暮らしは宗教の影響が大きかったわけですが。

その起源は、キリスト教以前のヨーロッパ全土に見られた冬至の儀式だったともいわれます。冬が去り、また太陽が戻ることを願った儀式で歌が歌われていたといいます。冬至は12月22日頃。キリスト教が広まるとちょうどクリスマスと結びついていったということです。

英語のcarolキャロルという言葉は、古いフランス語の’歌に合わせて輪舞すること’を意味するcaloreからきているそうです。その意味のキャロルは12世紀から14世紀にかけて流行したそうです。今となっては、ダンスの意味はなくなり、歌を表すようになりました。

キャロルは、お祝いやお祭りや賛歌といったポジティブな性格を帯びた歌です。
つまりキャロルは、祝祭の歌。

その後16世紀の宗教改革のあとはあまり歌われなくなっていたキャロルですが、19世紀には再び人気となり、プロテスタントの教会でも取り入れられるようになり、教会音楽の一端を担うようにもなりました。
欧米ではキャロリングという、子どもたちがクリスマスイブに家々を訪ねてキャロルを歌う習慣があり、これは教会の活動の一環です。

一方、クリスマスソングは、クリスマスの季節に関係している歌です。宗教的である必要がありません。
たとえば、ホワイトクリスマスとか、赤鼻のトナカイとか、ジングルベルとか。
歌詞は神やイエスについてではありません。



聖歌と讃美歌

キリスト教の教会では、伝統的に教会の儀式で歌が歌われていました。
それが英語ではhymnで、日本語では、聖歌とか讃美歌といいます。

ざっくり言って、普通に使う日本語としての聖歌と讃美歌の違いは、
カトリックでの呼び方とプロテスタントでの呼び方の違いといえるでしょう。

プロテスタントでは讃美歌、カトリックでは聖歌と呼びます。

ウィキペディアによると、聖歌のほうが広義で、讃美歌も含まれるそうなので、どちらも合わせて聖歌とします。

4-5世紀の神学者アウグスティヌスによれば、人間は神を賛美するべく創造された被造物、なのだそうで、神賛美は人間の義務であるそうです。よって、讃美の歌は最初からキリスト教の礼拝になくてはならない要素でした。
人間の神への賛美をできる限り美しく表現したものがhymn・聖歌・讃美歌です。

聖歌には、旧約聖書の「詩編」をベースに作られた詩(ポエム)が多くあります。
聖歌は内容こそが重要で、音楽はそれを補強するものとされています。
クリスマスを歌った代表的な聖歌は、「もろびとこぞりて」「牧人ひつじを」など。

クリスマスについて歌っている聖歌はキャロルとも呼ばれます。



まとめ

クリスマスの時期に歌われる歌は、クリスマスキャロルとかクリスマスソングとかいわれていて、その境界はあいまいであるものの、キャロルは宗教的内容のもので、ソングは宗教的内容でないクリスマスのシーズンが内容である。
キリスト教伝統の純粋な宗教歌の聖歌もクリスマスについて歌っている場合はクリスマスキャロルとも呼ばれる。


というわけで、やっぱりその違いがいまいちはっきりしないクリスマスソング関係言葉ですが、そんなものでしょうね。言葉の意味は変遷していくわけで。
それにしてもクリスマスの歌はどれも確かに祝祭の気分に満ちていて、だから宗教関係なく人気なのでしょうね。